なぜ、畳の縁(ヘリ)と敷居を踏んではいけないのか? #ホームメンテナンス匠 #大阪 #敷居・畳を踏んではいけない理由 #豆知識 #文化

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なぜ、畳の縁(ヘリ)と敷居を踏んではいけないのか? #ホームメンテナンス匠 #大阪 #敷居・畳を踏んではいけない理由 #豆知識 #文化

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2020/07/06 なぜ、畳の縁(ヘリ)と敷居を踏んではいけないのか? #ホームメンテナンス匠 #大阪 #敷居・畳を踏んではいけない理由 #豆知識 #文化

昔からおばあちゃんから言われてきたこと

「畳の縁を踏んではいけないよ」

 

「敷居は踏まずにまたいでね」

 

と言われ続けて、「なんで?」って聞いても笑うだけで教えてくれなかったので、

 

今回は調べてまとめてみたので一緒に見ていきましょう。

 

畳の縁(へり)を踏んではいけない理由

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紋縁(もんべり)

紋縁を踏まないため 畳のへりには無地のものと柄入りのものがありますが、

柄が入っているへりを「紋縁」というそうです。 この紋縁には、その家の家紋があしらわれていることも多かったとか。

つまり、へりを踏む=家紋を踏むということにつながり、大変失礼なことになるというわけですね。

そのため、商家や武家の子どもは、紋縁を踏まないよう厳しくしつけられたのだそうです。

身を守るため 

武士や忍者が活躍していた時代に、暗殺の手段の一つとして用いられたのが、

床下から武器を突き出すというものでした。その際に狙われたのが畳のへりとへりの隙間です。

わずかな隙間から漏れる光で位置を特定されるのを防ぎ、身の安全を守るために畳のへりは踏ま

ないようになったそうです。

畳を傷めないため 

昔の畳は今よりも耐久度が低いものだったといわれています。

特にへりの部分は擦り切れやすく、踏むと畳を傷めてしまう原因にもなったそうです。

畳のへりを踏んではいけないというマナーは、実用という要素が絡み合って生まれたものなのですね。

ちなみに、平安時代から江戸時代までは、畳のへりに使われる色も身分によって区別されていました。

位の低い人は畳にへりを付けることを許されないという時代もあったそうです。

敷居を踏んではいけない理由

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子供の頃、「敷居(しきい)は踏んではいけない」と言われたことはないでしょうか。

敷居は踏まずに「敷居はまたぐ」のが日本のマナー。

なぜ敷居は跨ぐのでしょうか?

「敷居をまたぐ」の意味は、「家の中に入る」ということになります。

 
「二度と家の敷居をまたぐな!」という言葉は「家から出て行け」という勘当の意味になるわけです。

■敷居は建具の一部であり、床ではない

 

敷居というのは、必ず襖や障子、玄関の引き戸など、「戸・扉」を意味する建具(たてぐ)の下に存在します。

 

今は上吊り戸とかもありますが、扉には、外側に四方または三方に枠がついていますよね。

 

敷居は建具の一部なのです。
 
 現在の襖や障子のレール部分は、溝加工がされている樹脂や塩ビ性になっているものを使うことが主流ですので、

 

傷んだらレールだけ交換ということが可能ですが、昔は木枠の溝を一本一本ノミやカンナで数ミリ削って凹凸を作っていました。

 

敷居は摩擦で削りすぎると溝がなくなってしまうので、戸を固定して走りやすいようにする意味をなさなくなってしまいます。

 

だから昔の襖や障子は丁寧に開け閉めするのが普通だったのですね。
 
敷居はあくまで建具の一部。床ではないから踏むものではないし、そもそも踏んだら建て付けが悪くなるから踏まないでまたぐ。

 

昔の人はこのように考えていたんですね。
 
 

■取り替えがきかないパーツである

 

日本家屋の枠というのは、扉の動作やら地震やらで使って行くうちに緩んできたり歪んできたりします。
 

皆さんも「最近、この扉を開閉するときになんか重くなったなあ」という経験はありませんか。

 

襖や障子は建具枠から取り外すことが可能ですが、昔の建具枠は最初にバランスみて組んでいますので

 

そこだけ交換するとバランスを崩すため、一部交換がなかなか難しい部分でもあるのです。
 
特に玄関の敷居は、外気にさらされ出入りが激しい分、いたみも激しい部位ですが、敷居だけ取り替えるということができません。
 
家の顔というべき玄関の敷居。取り替えがきかないパーツからこそ、丁寧に扱いながら出入りすることで家への礼儀を示そう。
取り替えるということは、すなわち家を建て替えるとか大掛かりな工事になるということ。
だからこそ敷居は親の所有物としては取り替えが効かない高価なものなのだということが、建築的な視点から解釈できます。
 

 

 

「親に失礼だから」「家の中の神聖な結界だから」「水神様から守られている」と言われたから、マナーを守る。それはそれで良いと思います。
しかし、その言葉の中に、建築的な事情や意味が潜んでいることを知っていれば、敷居や畳を大切にする意識もより深くなる。

 

ただ言われ続けてきた言葉も、調べることによって意味が分かれば物の大切さ、作った人へのありがたみなどが、わかっていくのではないでしょうか?

 

では今回はこの辺りで失礼します。

 

お悩み・相談・見積もり等ありましたらホームメンテナンス匠までご連絡ください。

 

 

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